周庄鎮は蘇州の東南38Kmの距離に位置する。「中国一の水郷」とも呼ばれ、最も典型的な江南水郷町である。町の周辺は湖に囲まれ、町の中は水路が縱橫に交差している。川沿いには昔ながらの茶屋、商店、織物工房、鍛冶屋などが所狭しと並んでいる。活気ある水郷町での生活が、こうした独特な風景を作っている。町に漂う呉地方の舟歌は「呉」の郷土風情を添えている。
有名な画家である呉冠中が「黄山には中国山水の美しさがあり、周庄には中国水郷の美しさがある」と記したことから、海外の雑誌等に「周庄は中国第一の水郷」と紹介された。周庄には豊かな文化に彩られた約900年に及ぶ歴史がある。西晋の文学家である張翰や、唐代の詩人である禹錫、陸亀蒙等が周庄に住んでいたことでも有名。また、周庄は元末明初の時代に江南地域の富裕者であった沈万三の故郷でもある。